更新日:2025年1月7日
ドライヘッドスパ資格講座の卒業生や、これからドライヘッドスパを学び始めるみなさんへ、今回は「ドライヘッドスパと腸セラピー」の相乗効果を中心に、セロトニンの力や施術で活かすポイントをご紹介します。
そして、その根底にある「ヘッドタッチマナー」の重要性についてもお伝えします。
この技術とマナーを学び、施術に活かすことで、お客様の心と体を深く癒すプロフェッショナルを目指しましょう。
執筆者:一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 東京代表 大八木さとこ
ドライヘッドスパ(ヘッドマッサージ)を行う際、施術者の「ヘッドタッチマナー」はお客様に安心感を与える重要な要素です。
頭部という繊細な部位に触れるからこそ、優しく丁寧な手技が求められます。
適切な圧やリズム、温かみのあるタッチを意識することで、心地よさだけでなく信頼関係を深めることができます。
このマナーは、お客様に「自分を委ねて大丈夫」という安心感を届ける鍵となります。
ドライヘッドスパのサロンにいらっしゃるお客様はどんな方でしょう。
頭も背中もガチガチで体の力が抜けにくい方が多いです。
しっかりした施術も、大切ですがお客様が力んでいては効果が半減してしまいます。
安心するので信頼してお任せできるので心地よくリラックスできるのだと思います。
私も東京新橋のスクールで7年間、受講生の練習を受けてきて、ドライヘッドスパ技術がどんなに良くても、この安心感は不可欠だと思います。
ドライヘッドスパ(ヘッドマッサージ)がもたらす最大の効果の一つは、脳のセロトニンの活性化です。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、心と体の安定を保つ重要な役割を果たします。
現代社会では、コロナ禍やデジタル化によりセロトニン不足が増加しており、不眠やイライラ、朝起きられないといった症状が多くの人に見られます。
ドライヘッドスパは、このセロトニン神経を刺激し、自律神経を整え、心身を元気にする大きな力を持っています。
ドライヘッドスパでセロトニン神経を活性するには、整体法を取り入れる事、そして心地よい施術を意識することがより効果が期待できます。
「脳腸相関」という言葉をご存じでしょうか?
脳と腸は自律神経を通じて深く繋がっています。
腸で生成されるセロトニンは蠕動運動(腸の動き)を助け、便秘や消化不良を改善する働きがあります。
腸の蠕動運動は副交感神経優位になると活性化します。
一方で、ドライヘッドスパ(ヘッドマッサージ)は脳のセロトニンを活性化し、自律神経を整えます。
腸セラピーやドライヘッドスパを組み合わせた心地よい施術は自律神経を整え、リラックスすることで腸の働きもサポートします。
また、睡眠時も副交感神経が優位になるので、腸セラピーやドライヘッドスパが良い睡眠に繋がることも意識して欲しいです。
この2つの施術を組み合わせた「脳腸相関セラピー」は、心と体の不調を両面からアプローチすることが期待できます。
お客様の不調は人それぞれ異なります。
お客さんの悩みや状態を知ることは資格講座でもお伝えしていることです。
頭がむくみ凝っているお客様にはドライヘッドスパだけでなく腸セラピーを組み合わせてご提案をしたり、便秘やお腹の張りを感じるお客様にはドライヘッドスパを取り入れることで、効果的な施術を提供できます。
なぜ提案するのかをしっかり学びお伝えしましょう。
ホルモンや自律神経の繋がり、筋膜の繋がりも理解できると施術の質が高まります。
例えば、食いしばりが原因でお腹の張りや呼吸の浅さに気づいた際には、その症状や関連する筋肉や筋膜を把握し、それに対応した施術を追加するなど、柔軟なアプローチが求められます。
今後お客様に寄り添いながら、その方に最適な施術を提案することで、満足度の高いケアを提供できるよう努めましょう。
ドライヘッドスパや腸セラピーの施術だけでなく、日常生活の改善もセロトニン活性には欠かせません。
例えば、以下のポイントをお客様にアドバイスすることで、施術効果を高めることができます。
こうしたアドバイスは、セラピストとしてお客様との信頼を築く要素にも繋がります。
セロトニンの活性方法は日常生活でちょっと意識するとできる事なのでセルフケアとしてはお勧めです。
便利な生活や急速な環境変化により、現代人はホルモンバランスの乱れやストレスによる活性酸素の増加により不調がおこり悩まされています。
ドライヘッドスパ専門店をご利用のお客様に多いのが「座り過ぎ症候群」です。
現代の生活では、スマホやパソコンなどのデジタル機器の使用により、長時間座って過ごす時間が増えています。
しかし、座り過ぎは私たちの健康にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、座り過ぎの健康リスクと、それを軽減するための対策について解説します。
長時間、座りっぱなしでいると血液循環が滞りやすくなります。
その結果、血栓症や高血圧などの循環器疾患のリスクが増加するとされています。
特に、脚の血流が悪くなることで、エコノミークラス症候群になる危険性があります。
長時間座り続ける生活は、下半身の筋力低下を招き、姿勢の崩れを引き起こします。
これにより、腰痛や肩こり、猫背、ストレートネックとなり、頭や全身の不調につながることがあります。
筋力の低下は、日常生活の活動量にも影響を与えやすくなります。
座りっぱなしで動かずにいるとエネルギー消費が減り、代謝機能が低下することがあります。
これにより体重増加による肥満、体の冷え、さらには、糖尿病リスクが高まる可能性があります。
座り過ぎの生活は、心の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
研究によれば、長時間座る生活は、ストレス、不安、うつ病のリスクと関連することが示されています。
適度な運動や体を動かす時間を持つことは、心の健康にも良い影響を与えると言われています。
<参考>
ベイズ推定による労働者の座位行動とうつ病発症との関連の検討:前向きコホート研究
座り過ぎは、さまざまな健康リスクが積み重なることで、総合的には寿命に影響を与える可能性があります。
運動不足が関連する生活習慣病の予防は、健康な生活を送る上で重要な課題です。
座り過ぎのリスクを軽減するためには、日常生活における小さな工夫が大切です。
例えば、1時間ごとに席を立ち、軽く体を動かすようにしましょう。
ストレッチや簡単なウォーキングを取り入れることで、血流を促進し、筋肉の緊張を和らげます。
通勤時に一駅分歩いたり、エレベーターではなく階段を使ったりと、日常生活の中で自然に体を動かす習慣を取り入れましょう。
そして、座る時間が長くなる場合は、椅子やデスクの高さを調整し、快適な姿勢を保つ工夫をしましょう。
正しい姿勢は、体への負担を軽減し、筋力の低下や痛みの予防にも役立ちます。
座り過ぎによる健康リスクは、生活の中で少しの工夫を加えることで軽減することが可能です。
また、ドライヘッドスパや腸セラピーによるリラクゼーション施術は、これらの課題への対応としても効果的です。
セラピスト自身がこうした知識を深めることで施術の質を高めるだけでなく、自分の健康管理にも活かすことができます。
自分のライフスタイルを見直し、適度な運動やストレッチ、姿勢の改善を意識することで、心身ともに健康的な生活を送りましょう。
※本ブログは一般的な情報を提供するものであり、医療的助言を目的としたものではありません。具体的な健康上のご相談については、専門の医療機関にお問い合わせください。
ドライヘッドスパ資格講座を修了した皆様にとって、学びはここで終わりではありません。
最新の脳科学や自律神経、腸内環境に関する研究を追い続け、施術の幅を広げていくことが大切です。
例えば、当スクールが提供するセミナーやヘッドライフ通信を活用して、新しい情報を取り入れましょう。
情報はあふれています。
その分、情報の価値も下がっています。
でもその中で自分の言葉で発信し、その言葉に価値を感じてくれる人と繋がるために、常に学び続ける姿勢が、信頼されるヘッドセラピストへの第一歩だと思います。
「脳腸相関セラピー」は、ドライヘッドスパと腸セラピーを組み合わせた注目の施術方法です。
この手法を学び、実践することで、お客様の心と体の不調に対して深い癒しと効果を提供することができます。
さらに、この施術の基盤となるのが「ヘッドタッチマナー」です。
頭やお腹といった繊細な部位に触れる施術だからこそ、優しく丁寧なタッチが求められます。
ヘッドタッチマナーを大切にすることで、お客様の安心感と満足度を高めることができます。
ドライヘッドスパ資格講座を修了した受講生の方で 「習得したのに施術をおすすめできてない」 「どう伝えたらいいか分からない」 とおっしゃる方がおりますが、ドライヘッドスパと腸セラピーの相乗効果を学ぶことでそのヒントになればと思います。
繋がりが分かると自信をもっておすすめできるでしょう。
ヘッドタッチマナーを意識してお客様の心と体をケアしながら、自身の成長も楽しむプロフェッショナルを目指してください。
これからの学びと実践が、皆様の明るい未来を切り拓いていきます。
スクール講師一同、全力でサポートしていきますので、一緒に頑張りましょう!
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
東京代表 大八木さとこ
セロ活アドバイザー代表
セロトニンDojo認定セロトニントレーナー
睡眠健康指導士
感涙療法士
東邦大学の有田教授から直接指導を受け、メンタルヘルスケアの理論的指導や改善のためのエクササイズを指南するするセロトニントレーナーの資格を基に、科学的根拠がある癒しを普及するヘッドマッサージ講座や腸セラピー講座、セロ活講座などを開催しています。
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