更新日:2025年7月20日
ご覧いただきありがとうございます。
ドライヘッドスパスクール東京代表の大八木です。
ドライヘッドスパをはじめとするリラクゼーションは癒しをテーマとしたお仕事です。
お客様の主観や、抽象的にも思える「癒し」ですが、改めて癒しとは何でしょうか?
そして、癒しの向こうにあるものをご存じですか?
今回は、ドライヘッドスパに必要な「癒しの科学」について解説していきます。
この記事は以下のような人におすすめ!
執筆者:一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 東京代表 大八木さとこ
ドライヘッドスパサロンには、頭が疲れているお客様が多くいらっしゃいます。
頭の疲れは、日常のストレス、考え事が多く眠れない、またはイライラといった様々な原因があります。
ドライヘッドスパサロンは、ボディケアサロンとは異なり、肉体的な疲れよりも精神的、つまり脳の疲れ(脳疲労)を抱えるお客様が主な施術対象です。
当スクールではドライヘッドスパによる癒しの効果を科学的にお伝えするために、「頭の疲れ」=「脳の疲れ」(脳疲労)として学びます。
通常のリラクゼーションマッサージよりも、癒しへの理解が必要なのがヘッドマッサージセラピストのお仕事です。
コルチゾールとは、副腎から分泌されるホルモンで代謝促進の作用があります。
そして、朝の起床時に最も多く分泌するコルチゾールは、朝の目覚めの準備として働くことでも知られています。
本来は、昼頃には血中から消えるものですが、ストレス過剰で多く分泌してしまうと身体に不調をもたらします。
このような理由から『ストレスホルモン』 とよばれるようになりました。
ストレスにより増えてしまうコルチゾールを抑制してくれるのは、脳内伝達物質のオキシトシンです。
心地よいと感じるふれあいや行動でオキシトシンを増やすことが、ストレス解消に繋がります。
癒しのグルーミングとは、心地よいふれあいによりオキシトシンを分泌し、ストレス解消をすることです。
ふれあいであるグルーミングが癒しの脳内伝達物質オキシトシンを分泌することが近年証明されています。
オキシトシンを分泌するには心地よさが絶対条件です。
グルーミングの効果は、気心知れた友人や同僚と一緒に過ごすことや、心地よいふれあいによって発揮されます。
当協会のコンセプトである「気持ち良かったは最低限」の基盤は、グルーミングにあると言っても過言ではありません。
ドライヘッドスパでは心地よい施術の「ヘッドタッチマナー」を心がけることはもちろん、サロンの雰囲気、セラピストの立ち居振る舞いなど、お客様が心地よくなることを意識することが、正しいグルーミングの方法だといえます。
ドライヘッドスパの施術でより心地よく丁寧に行うことが『ヘッドタッチマナー』です。
マナーとは礼儀作法であり、お互いが気持ちよく過ごせるように配慮することです。
苦手な人から受ける施術、不快な施術はストレスでしかありません。
ドライヘッドスパの場合、お客様の大切で敏感な頭に触れるため、最上級丁寧に行う意識が必要です。
ドライヘッドスパでストレス解消を目指すなら、ヘッドタッチマナーは必須です。
オキシトシンはストレス中枢に直接作用して、ストレスホルモンといわれるコルチゾールの分泌を抑える効果があります。
つまりオキシトシンが分泌するとストレスの解消の効果が期待できます。
また分泌することで、その人との愛情や絆が深まるので愛情ホルモン、絆ホルモンともいわれています。
100年近く母親に特化したホルモンとして知られてきましたが、近年では男性でも分泌するといわれています。
25年ほど前に、脳内伝達物質として哺乳類に分泌することが報告されています。
当スクールで習得できるドライヘッドスパの施術でも、オキシトシンは弱ったセロトニン神経を活性化してくれる働きが期待できます。
(参考:科学的根拠・検証結果!セロトニンとヘッドマッサージ!)
オキシトシンは触れられている人より触れている人の方が、分泌量が多いといった研究データもあります。
例えば、アニマルセラピーは動物に触れている人間の方が癒されています。
私たちの場合、お客様に心地よい施術をすることは、セラピスト自身のオキシトシンが分泌し、セロトニンが活性化する恩恵を受けています。つまり、施術しながらヘッドマッサージセラピストも癒されているのです。
また、オキシトシンの分泌量が高いセラピストに触れられると、触れられた人のオキシトシンレベルも高まる事が分かっています。
幸せホルモンといわれるセロトニンは自律神経を整えたり、心の安定を保ったり、朝起きてから夜まで分泌し元気に活動できるように働く脳内伝達物質です。
脳のセロトニンは脳の指揮者ともよばれており、セロトニンが不足する「セロトニン欠乏脳」になると、心身に様々な不調が現れます。
セロトニンは脳だけでなく、腸管や血管にも分泌しており、それぞれの働きがあります。
参考
ヘッドマッサージと腸セラピーの相乗効果!セロトニンで脳腸相関を考える
セロトニン神経の不活性により、セロトニンの分泌が不足すると心や体に不調を招きます。
このような状態に陥ってしまった脳を「セロトニン欠乏脳」とよびます。
セロトニン欠乏脳を解消するには、日常における「セロ活」が必要です。
生活の中で、セロトニン神経を積極的に活性化することをセロ活といいます。
ドライヘッドスパの施術によってもセロトニン活性効果がありますが、セロ活は主に、次の3つにより行えます。
お客様自身が抱える身心の不調の原因を理解していただき、セロ活による指導で健康に導くアドバイザーです。
セロトニンの活性化がなぜ重要かをセロ活アドバイザーとしてお伝えできるため、ドライヘッドスパを専門とするヘッドセラピストにも人気の資格です。
(参考:セロトニンを活性するヘッドマッサージ~有田教授からメッセージ~)
メラトニンは睡眠に関わるホルモンです。
メラトニンが分泌すると副交感神経に切り替わり、身体と脳を覚醒から睡眠へと導きます。
自分の体で分泌ができる睡眠薬のようですね。
また、老化や成人病を促進させる活性酸素を除去する働きがあるため、アンチエイジングホルモンともよばれています。
近年の研究では免疫を高める効果もあるといわれています。
心と体の疲労回復に大切なメラトニンの原料はセロトニンです。
昼間は活動しやすいようにセロトニンが分泌され、夜は休息のためにメラトニンが分泌されます。
生きていくうえで受けるストレスは、オキシトシンが分泌することで解消されます。
これらのホルモンが分泌されることで、心と体が健康に導かれ、私たちの生活の質の向上が期待できます。
健康寿命という言葉があるように、いつまでも心豊かに過ごしたいものです。
<参考>
2019年における日本の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳ですが、健康寿命とはそれぞれ約9年、約12年の差があります。(厚生労働省:e-ヘルスネット平均寿命と健康寿命)
ヘッドライフのスクール卒業生から募集した質問を東邦大学名誉教授であり、セロトニンDojo代表の有田教授に伺った動画です。
沢山ある質問に丁寧にお答えしていただきました。セロトニン・オキシトシンについての解説もご覧ください。
ドライヘッドスパに必要な「癒しの科学」とは、単なるリラクゼーションではなく、ストレスホルモンであるコルチゾールの抑制、オキシトシンやセロトニンの分泌、さらにメラトニンによる休息といった生理学的なメカニズムを理解し、活用することにあります。
科学的な根拠をもとに癒しを提供することで、お客様は不安や緊張から解放され、心身が安定し、質の高い睡眠や豊かな日常を取り戻すことができます。
癒しの向こうにあるものは、単なる疲労回復ではなく、「健康的で安心感のある暮らし」そのものです。
ドライヘッドスパはその入り口となり、セラピスト自身も施術を通して癒される相互作用が生まれます。
つまり、「癒しの科学」を取り入れた施術は、お客様とセラピスト双方にとって人生をより良くするきっかけとなるのです。
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
東京代表 大八木さとこ
セロ活アドバイザー代表
セロトニンDojo認定セロトニントレーナー
睡眠健康指導士
感涙療法士
東邦大学の有田教授から直接指導を受け、メンタルヘルスケアの理論的指導や改善のためのエクササイズを指南セロトニントレーナーの資格を基に、科学的根拠がある癒しを普及するヘッドマッサージ講座や腸セラピー講座、セロ活講座などを開催しています。
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